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★ポケモンBW2女主人公

※ポケットモンスターブラック2、ホワイト2の進行状況によってはネタバレとなります。ご注意ください。




「ルカリオ! はどうだん!」
 メイの命令に従い、ルカリオは体の奥底に秘められた波動の力を両手に込める。球状にチャージされたエネルギー弾が解き放たれ、マニューラへと襲い掛かった。効果は抜群で、一撃で瀕死に陥る。
「ぬう……!」
 プラズマ団幹部のヴィオは、手持ちの三匹がルカリオただ一匹に倒されてしまい唸った。彼はこの少女と戦うのは三回目だが、いずれも惨敗である。
 その隣では、彼の手下が少女の仲間と戦っていた。それもすぐに勝負が決する。
「くそぉ、俺とお前のポケモン、何が違うってんだよ!」
 プラズマ団のしたっぱは舌打ちしながらモンスターボールを床に叩き付けた。彼らは人から奪ったポケモンを使っている。愛情を込めて育てていないポケモンとでは、もはや勝負にすらならない。
「ヒュウ、平気?」
「ああ、プラズマ団なんかに負けてたまるか!」
 少年――ヒュウは、妹のチョロネコというポケモンを取り返すためにプラズマ団を追い続けていた。故郷のヒオウギシティでは近所に住んでおり、メイにとっても兄のような存在である。
「それにしても、ここは一体なんだ……」
「あれ見て」
 メイはガラス張りになっている床を指差す。その向こうでは、白く、そして銀色に輝く巨体が静かに息をしていた。
「凍り付いている……まさか、ソウリュウの……!」
 先日、プラズマ団はこの空飛ぶ船から砲弾のようなものを発射し、ソウリュウシティを氷漬けにしてしまった。その氷はソウリュウのジムリーダーのドラゴンポケモンをもってしても砕くことができなかった……
 視線の先にいるあのポケモンは氷タイプに見える。メイは今まで野生で出会ってきたポケモンたちとは違う何かを感じ取って思わず体を抱きすくめた。明らかにあれは異質だ。
「ふむぅ、存外さといトレーナーだ」
 ヴィオがヒュウの表情を見て呟く。
「それほど分別があるのになぜ、ワタシたちのアジトに乗り込む危険を冒すのだ?」
「決まってる。妹のポケモンを取り戻すためならなんでもする」
 ヒュウは怒りっぽい性格ではあるが、今このときの彼はいつもと違っていた。
「五年前、ヒオウギでチョロネコを奪ったのはオマエか!」
 鋭い眼光で睨む彼にたじろぐことなく、プラズマ団の幹部は鼻で笑う。
「チョロネコくらい誰かが奪い、使っている。だが解せぬ……チョロネコなら他にもいるのに、なぜそこまでこだわるのだ?」
「死んだじいちゃんが妹のために捕まえてくれたチョロネコは、世界にそいつだけだからだよ!」
「ヒュウ……」
 メイは俯いた。彼のおじいさんのことはかすかに覚えている。チョロネコも。ヒュウの妹の笑顔も。
「個人の想いか……それはお前にとってとても大きなことだろうが、他人から見ればどうにも小さなものだぞ」
 全く口の減らないヴィオに、メイもふつふつと怒りを募らせていく。何なんだこの人は。ポケモンをまるで道具みたいに!
「それに比べこの船の威容を見たか? この船そのものが伝説のポケモン、キュレムの力を利用するための装置! これで今度こそ、イッシュを制圧するのだ!」
 両手を広げて、天井を見上げながら声を荒げる。プラズマ団の中には改心した人たちだっているのに、まだ悪いことをしようとするなんて。
「さて、キュレムもすっかり回復したようだ。いでんしのくさびは大切に使わせてもらうぞ」
 いでんしのくさび! あれはソウリュウのジムリーダーが代々受け継いできた宝だという。キュレム、そしてゼクロムとレシラム、三体のポケモンが関係しているという、大切なもの!
「もうひどいことなんて絶対にさせない! ルカリオ、取り戻して!」
 旅を始めた頃に捕獲したリオルが進化した姿、ルカリオ。メイに強く頷きかけると、ヴィオに向かって突撃した――が、突然その体が弾き飛ばされた。愛するパートナーが呻き声をあげて目の前まで転がってくる。
「ああっ、ルカリオ!」
 慌てて駆け寄り、思わず目をみはった。切り裂かれたような傷跡が生々しく残っている。
 ヴィオの目の前には、どこから現れたのか、忍者のような姿をした男が立ち塞がっていた。その隣に、はものポケモンであるコマタナがナイフのような腕を構えていた。
 思い出した。こいつがいでんしのくさびを奪い取った奴だ。
「ルカリオ、ごめんね、ごめんね……」
 失態だ。連戦でルカリオは疲労していたのに、タイプ的にも有利を取れるはずのコマタナ相手に返り討ちにされてしまった。
「あとは任せた、ダークトリニティ」
「ふざけるな! 負けたくせに!」
 怒りを抑えきれないヒュウの背後に、コマタナの主と同じ姿をした忍者が現れた。メイが気付いたときには既に遅く、彼は首に首刀を打ち付けられて倒れこんでしまう。
「ヒュウ! あっ――」
 ぞくりと背筋が凍った。見られている。誰かいる!
 慌てて振り返ったメイの腹部に、背後に忍び寄っていたダークトリニティが慣れた動きで腕を振るう。
 めりっ、と柔らかな筋肉組織に固い拳にめり込む音を、メイは聞いた。
「ぐぅっ……!?」
 両目が大きく見開かれ、体が一瞬だけ浮いた後くの字の折れた。鳩尾を寸分の狂いなく突き上げた拳は、まだ中学生程度の年齢でしかない少女の薄い腹筋を容易く突き破っている。メイは自分の腹部に拳が半分以上も沈み込んでいるのを見た。白地のシャツが大きく巻き込まれ、拳に向かって吸い込まれている。
「え……? あっ……」
 不思議と痛みは生まれなかった。ただとにかく、腹の奥底が重い。
 ダークトリニティはたくましい体つきではないものの大人の男性だ。年齢が一回りも下の少女など、戦えるポケモンがいなければ赤子の手をひねるようなものである。
「かっ……はっ……っ……!」
 肺の酸素を全て叩き出されたうえ、深々と突き刺さった拳が横隔膜を圧迫していて呼吸もできない。ぴくぴくと小さく痙攣し、半開きになった口からは唾液の糸がガラスの床に垂れ落ちた。瞳孔も次第に縮小していく。
 視界が外側から暗闇に染まっていく。黒い絵の具で塗りつぶすみたいに、じわりじわりと。やがて目の前は真っ暗になってしまった。いまだに突き刺さったままの腕に体を預けるようにして、メイの意識は完全に途絶えた。

「メイ! メイ!」
「ん、ヒュウ……?」
 遠くから呼び変えているような声は次第に大きくなり、それが身近な存在であることに気付いたメイは飛び起きた。
「うっ……!」
 腹部に痛みが走った。上半身を前に倒しつつ鳩尾のあたりを抱える。
「だ、大丈夫か?」
「あ、えへへ、お腹やられちゃった」
 メイは無理にでも微笑んだが、少し青ざめていた。
 よほど強くやられたためか鈍い痛みが今もなお後を引いている。女の子のお腹を思いっきり殴るなんてひどい、と思った。
 空の彼方にプラズマ団の船がある。既にこの砂浜から飛び立ったようで、北の方角へと向かっていた。
「プラズマ団、どこへ飛んでも逃がさない……!」
 ヒュウが拳を砂地に叩きつける。逃げられたのはこれが初めてではないから、いつまでたってもチョロネコを取り戻せない自分に対する怒りもあるだろう。
「飛び先はおそらくだけどジャイアントホールだね」
 背後から足音とともに親しみのある声が聞こえてきた。最初に戦ったジムリーダー、チェレンである。
「ジャイアントホール……二十二番道路の裏だな!」
 行き先が分かった途端、ヒュウは立ち上がった。
「じゃ、オレは行く」
「待って、わたしも」
 鳩尾の鈍痛に顔を歪めながらも立ち上がる。ヒュウは心配そうな面持ちだったが、メイがにこりと微笑みながら頷くとわずかに視線を逸らした。
「そ、そうか。メイも来てくれるか」
「もちろん!」
 ここまで来て放っておけるわけがない。それになんだか、プラズマ団との決着が近いような気がするのだ。
 メイは船が飛び去った先を見つめ、拳をぎゅっと握り締めた。



※ポケットモンスターブラック2をプレイしていたときのことです。
 プラズマ団という悪の組織がありますが、そのアジトである船に乗り込み、彼らをこてんぱんにした後、ダークトリニティなる忍者部隊のようなやつらが出現します。すると画面が突然切り替わり、いつの間にか外に追い出されているというシーンに遭遇しました。
 いかにして外に連れ出されたのか(他のシーンでもありましたがおそらく瞬間移動みたいな感じでしょう)定かではありませんが、私は女主人公でプレイしていたために興奮を抑え切れませんでした。その日はまるでプレイが進まなかったくらいです。
 あることないこと付け加えて書いたものですので、実際はお腹を殴られて気絶するなんてシーンはありません。
 でもポケモンはすごく面白いからみなさんぜひ遊んでみてください。女主人公めっちゃ可愛いよ。
 

Comment

No:43|
ポケモンはプレイしておりませんが、
女主人公のデザインは知っております。
はじめて見た時に、可愛いという感想とともに、露出はほとんどないキャラなのに、やけにエロスを感じるな〜と思いました。
イラストを描いている方が相当達者ですね、あれは。
そんな女主人公の当身シーン、大変よろしいものでした。
あと、「あ、えへへ、お腹やられちゃった」って台詞が可愛いな、と!
読みやすい長さだったという点も素晴らしかったです。
No:44|Re: タイトルなし
>一撃さん
胸が大きいと騒がれてますが、脚がすごくキレイですよね。歴代でズバ抜けて可愛いです。
衝動的に書いたものでしたが喜んでいただけて幸いです。セリフはほとんどそのまま使っているので、実際書き足したのは当身部分だけという。
お腹やられちゃった発言は、それこそ格闘とか無縁の女の子が言うとたまらなくイイと思います。

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