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★スーパーヒロインの資格

※【何発でも】腹責め専門SS・その11【叩き込め】スレに投下したものです。

 窓一つない正方形の部屋に、二人の男女がいる。灰色がかった部屋はひどく殺風景で、天井だけがやけに高い。電灯がないのにどういうわけか部屋そのものは明るかった。
 女の方が一歩前に歩み出る。
「受験番号十二番! リボンガールです!」
 その名が表す通り、ピンクの大きな蝶リボンが特徴的な少女だった。同じ色の髪がそのリボンで結ばれ、肩まで伸びたポニーテールになっている。
 さらに桃色が基調のミニスカワンピースをコスチュームとしており、両腕は肩から完全に露出していた。
 白いハイソックスの上のショートブーツもピンク。それがイメージカラーなのだろう。健康的な太ももが妙な色気をかもし出している。
 小柄な体にまだまだ幼さを残す顔から見て、まだ中学生くらい。アニメのような姿をしているがコスプレではなく、れっきとした変身能力者なのだ。
「リボンガールよ、この最終試験をクリアすれば晴れてスーパーヒロインの資格が手に入る。心してかかれよ」
 男の方はスーツを着た長身である。サングラスをかけているせいで表情はうまく読み取れない。ただ彼の放つ雰囲気が――オーラというべきか、それが圧倒的だった。
「はい! よろしくお願いします!」
「よろしい。最後の試験は私自ら担当する」
「えっ……ブ、ブラックスーツ先生がですか?」
 少なからずリボンガールは動揺を見せた。瞳がわずかに揺れている。
 目の前にいる男――ブラックスーツは、正義側はおろか悪の軍団にまでその名を轟かせるほどの名将である。
 十歳で若い年齢でヒーローの資格を取得。武勇伝は数知れず。彼を目標として資格取得を目指す野良ヒーローも大勢いると聞く。
「不満なのか?」
「とんでもない! 光栄です!」
 これは逆にチャンス。彼に認めてもらえるということは、今までの試験云々などどうでもよくなるくらい影響が強いのだ。
「最終試験は防御力を判定する」
 その言葉を聞いて、リボンガールは思わず首を傾げた。
「防御、ですか? それは以前に……」
「特殊攻撃の耐性ではなく物理的な耐性だ。炎や雷に強くても、単純に殴られて負けてしまっては正義の名折れだからな」
 少女は納得できたような、できなかったような微妙な表情を浮かべた。どちらかといえば前者の方が重要な気がする。でも、それは既に通過しているし……
 考えを読み取ったかのようにブラックスーツは小さく笑った。
「やれば分かる。では始めるぞ。まっすぐ立て」
「は、はい!」
 背筋をしっかり伸ばす。あどけない少女の顔めがけて、ブラックスーツの拳が何のためらいもなく飛んできた。
「んくっ」
 乾いた音をたてて頬に拳が着弾する。くらっ、と来た。脳が少し揺れたのだろう。
 これはあくまで試験だから、ブラックスーツもある程度力をセーブしているのかもしれない。もしこれが本気だったら、きっと頭なんてもぎ取れているだろうから。
 彼は確かめるようにして、左右の拳を振るっていく。ワンピースの中央、腹部にも放たれてきた。
「んっ……!」
 わずかに表情が歪んだが、すぐに戻した。大丈夫。腹の辺りは重点的に鍛えてきた箇所でもある。弱点は補って当然だ。
 コスチュームの上からでは分からないが、実際のところ、彼女の腹筋は年齢に不釣合いと言っていい。
 能力との相乗効果で、肉体は同年代の変身能力者を軽く凌駕している。わずかに痛みを感じたという点で、やはりブラックスーツは只者ではないということ改めて認識させられたけれども。
 数分で全身のテストが終わった。痛みはほとんどない。
「なるほど。正直驚いている。この年齢でこの強度は大したものだ」
「ありがとうございます!」
 リボンガールは手応えを感じた。若干拍子抜けではあったが――
「まだだ。表面は問題ない。次は中身を調べる」
「え? 中身……?」
 そうだ、とブラックスーツは頷くだけだった。
「あの、それってどういう――ぐぅ!?」
 意図せずして口から呻き声と酸素がこぼれた。愛らしい顔が苦痛に歪む。脇腹が突然重くなったのだ。
 視線を下ろすと、ブラックスーツの左拳がほぼ真横から抉っている光景が映った。理解した瞬間、殴られた箇所から痛みが波紋のように広がっていく。
「んぐっ!? ぇ、ほっ!」
 先ほどまでのパンチとはあまりにも桁違いの威力だった。臓腑を抉り取るような鋭い一撃は、少女の両目を大きく見開かせていた。
 手首近くまでめり込んでいる拳が、ぐいぐいと押し上げるようにして動き始める。なにかを調べるようにして。肋骨までもがみしりと軋んだ。
「うぅっ、かぁっ……!」
 酸素が強引に叩き出されたため呼吸困難に陥った。呻き声がかすれている。
「肝臓は及第点だが、苦しそうだな」
「ぐっ……いえ、かはっ、へいき、です……!」
 ここで弱音を吐いては全てが無駄に終わってしまう。リボンガールはおぼつかない呼吸の中で答えた。
 それは強がりだった。本当はすごく痛い。今すぐにでも脇腹を押さえて倒れこみたい。しかし彼女は膝を震わせながらも、苦痛を見せまいと両目でしっかりブラックスーツを見据えた。
 拳が素早く引き抜かれると、抉られていた肝臓が元の形を取り戻した。初めて味わう感覚に少女は咳き込むように息を吐き出し、体が求めるままに酸素を吸い込む。
「では次に子宮」
 狙われる箇所がどこなのか把握するより早く、続いて右拳が迫る。臍よりも下、女性しか持ちえない体内の器官へと、容赦ない猛打が埋まった。
「ごっ、おおおああぁぁぁ!?」
 それは悲鳴に近かった。下腹部に沈み込んだ瞬間、少女の体がびくりと仰け反り、すぐにくの字に曲がった。
 子宮に叩き込まれた拳もまた、体の奥を調べるようにして蠢く。ほんの少し動くだけで、リボンガールの細い肢体がぴくぴくと反応した。
「はっ――ぁ、ぁっ――」
 子宮が拳によってまさぐられている。少女はそれが変形するたびに喘ぐような呻き声を漏らした。吐く息がどこか湿りを帯びている。
 激痛に打ち震えたのはもちろんだが、衝撃は膀胱にまで刺激を与えていた。引き締まった両脚が内股になって震えている。
「小さい子宮だな。若い証拠だ」
 言いながらブラックスーツは腕を引き戻した。
「あ、ふっ……はっ……!」
 殴られた内臓たちがひくひく震えている。呼吸が荒い。それでもリボンガールは痛む腹部を押さえず、膝が崩れ落ちそうになるのを必死で堪えた。
 感心したようにブラックスーツが頷く。彼は拳をぎりぎりと音が鳴るほど握り締めた。次はどこだ。
「最後は胃だ」
 最後、という言葉のなんと甘い響きだろう。次さえクリアすれば終わり。苦痛の余韻がまだ抜けてないリボンガールは、無意識のうちに安堵してしまう。
 一瞬の気の緩み。そこをブラックスーツは狙っていたのか、少女の緩んでしまった腹筋に突き刺した。
「ぐぶぉっ……!?」
 またしてもくの字に折れる。両目が零れ落ちそうなほど大きく見開かれ、小さな口から唾液の花が咲いた。打ち上げ気味にめり込んだ拳によって床からショートブーツが一瞬浮き上がる。
 生身の状態でも鍛えているうえに変身によってさらに強化された腹筋は、脆く打ち砕かれた。少女自身が目を疑うほど、鋭い拳はコスチュームを巻き込みながら腹肉に食い込んでいる。
「うぐぇぇぇ!? っ、ごほっ!」
 また唾液が飛び出す。さらに加えられた拳の回転。ぐりゅ、と胃が歪んだ。腹筋周辺が妙な音を立ててねじれていく。
 喉の奥から熱い液体が駆け上ってくる。リボンガールは反射的に口元を両手で押さえた。
「ふぐ、んんん――!」
 涙を浮かべながら必死にそれを飲み込む。ダメだ、吐き出してはいけない。羞恥心とかそんなことではない。
 耐えなければならないのだ。無様にも胃液なんかぶちまけてしまえば、きっとスーパーヒロインとして認めてもらえない。
 最後の砦を守ろうとするリボンガールをサングラス越しに見つめているブラックスーツは、拳をほんの少しだけ引いた。歪んでいた胃袋が元に戻る。
 腹肉の中で、拳が強引に開かれた。しかもあろうことか、胃袋を掴んできたのである。
「ぐぶふ!?」
 押さえた口から潰れたような呻き声が漏れた。飲み込んだはずの液体が再びせりあがってくる。
 硬い指が胃をがっしりと掴んでいた。それだけではなく形や弾力を確かめるようにしてまさぐり始める。びくびくと痙攣する細い肢体。
「いくぞ」
 ブラックスーツが小さく呟く。手にしている少女の胃袋を、ぐっと力強く握り締めた。
「ぅぎゅっ、ごっ……!?」
 体が一際大きく震えると、細く白い喉が脈動した。こみ上げる酸味は飲み込もうとする前に、口内いっぱいに広がってから決壊した。
「がばっ! ぉごっ、おおぇぇぇぇぇぇ! げぶっ、ふっ……!」
 押さえていた手の隙間から黄色い液体が飛び散る。胃から搾り出されたかのように溢れてくる液体はピンクのコスチュームを汚した。
 限界を越えたのは火を見るより明らかだった。膝も完全に曲がっている。埋まりこんでいる手が体を持ち上げてくれているのだ。
「……ここまでだな」
 小さな胃を蹂躙した手が引き抜かれる。支えを失ったリボンガールは腹部を抱えながら両膝をつき、背中を海老のように丸めた。
「ぐふっ、ぅぐううう、ぇぉっ、ごぉ、ぉっ」
 床に広がっていた自分の胃液溜まりに額を押し付けながら、少女は濁った呻きを止めることができなかった。突き出た舌から粘液が垂れ落ちていく。
 悶絶している彼女を見下ろしながら、ブラックスーツは己の拳を撫でた。
「残念だがここで終わりだ、リボンガールよ。キミは――」
「うっ、ま、待って、ください……」
 小刻みに痙攣しながら、リボンガールはなんとか言葉を紡いだ。声も細くかすれており、試験を始める前の勢いは微塵も感じられない。
 だが、彼女は諦められなかった。こんなところで終わるわけにはいかなかったから。
「もう一度、お願い、しますっ、がはっ、つぎは、耐えて、みせます」
 荒い呼吸を繰り返しつつ、床に手をついて立ち上がろうとする。だが震える両膝は少しも伸びてくれない。膝立ちになるのが精一杯だった。
「なぜそんなにスーパーヒロインの資格を求める? 普通の女子中学生に戻ればよい」
「お金が、いるんです!」
 口内に残っている粘ついた液体を飛ばしながら叫んだ。無理に声を荒げたせいか息が詰まって再び咳き込み始める。
 ブラックスーツのサングラスの奥で、瞳が揺れた――気がした。
「妹の、病気を治したいんです。かふっ、だから、お金がいるんです……!」
 スーパーヒロインの資格を取得すれば、悪を倒すことで報酬が手に入るのだ。野良のヒロインでは雀の涙しか稼げない。彼女にとって資格とは治療費を稼ぐための手段、いわば通過点であった。
 だからこそ、諦められないのだ。病院で待っている妹のためにも。
 一般的に見ればなんとも卑しい下心である。正義の味方とは世のため人のため、己を賭して戦う存在。憧れを抱く子供たちが聞けば幻滅してしまうことだろう。
 しかしブラックスーツは、口元を柔らかくして大きく頷いた。
「素晴らしい! 私はキミのような人材を求めていたのだよ」
 彼は屈みこんでリボンガールの小さな肩に手を添える。少女は若干唖然としながら視線を返す。
「最近の受験者は自己中心的でいかん。あいつらは自分に特別な能力が宿ると思い上がってばかりでな。不合格率が高いのはそのせいだ」
 リボンガールも気付いた。幼なじみがそうだった。同じ年齢の少女。あの子もほぼ時を同じくして変身能力に目覚めたが、その日を境に人格が変わってしまった。
 自分よりも先に試験を受けたが、結果は惨敗。悔しさよりも、怒りに満ちた表情で帰ってきたのを覚えている。
「その点キミは問題ない。自分ではなく誰かのために力を発揮しようとする」
 もう一つあるぞ、ブラックスーツは付け加える。
「その諦めの悪さだ。ひどくやられても、正義の味方は何度でも立ち上がるものだからな。はっはっは」
「けほっ、で、でも……」
「ああ、金のことか? 妹のために必要なのだろう? ならば堂々と胸を張るがいい。もし悪く言うような輩がいれば、私が黙っていない」
 肩に添えられていた手が今度は頭を撫でた。内臓器官を軽々と歪ませたその手は、今はふわりとしている。
「合格だよリボンガール。キミは正真正銘のスーパーヒロインだ」
「ぁっ……ありがとう、ござ――がふっ」
 震える唇がかすかに嬉しさを滲ませる。安堵して堪えがきかなくなったのか、胃に残っていた胃液が飛び出した。
 瞳孔がひゅっと細くなり、瞳が瞼の裏に隠れる。膝立ちから崩れ落ちようとする少女をブラックスーツが支えた。
「若いのも、まだまだ捨てたものじゃないな」 
 彼は微笑ながら呟き、小柄で細い肢体を抱えあげた。

Comment

No:80|
リボンガール可愛くていいですね。
厳しい試験を乗り越えたつもりが、戦場で腹パンを受けて腹筋を無残に破壊されて、これまでの訓練や試験が生温く優しいものであったかを思い知らされる展開も想像してしまいます。
No:81|
>Nさん
一応これで完結というか続きは特に決めていなかったのですが、敵に負ける姿を書きたくなってきますね。
もしかしたらまたやるかもです。

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